#075 2017年初夏 メルボルン訪問 2日目(The National Golf Club) 2017/5/30 Tue

今回の旅の目的の一つはこの日のイベント。
The National Golf ClubのMoonahコースとOldコースのラウンド。
それぞれオーストラリア国内では屈指のコース。
僕としてはメイン イベントとして考えていました。
2週間ほど前から天気予報をチェックしていたのですが、この日の雨マークが消えない。。。
「2週間前から雨予報だと案外前後にずれるはず」と思いながら、3日前にチェックした時も雨マーク。
この時、コースに連絡してラウンドのスケジュールを変えてもらおう、と考えました。
そしてVisitorのラウンドのコンタクトになっている人にメール。
内容は、「5/30に2ラウンドする予定だけれども、もし可能なら別の日にしたい。もちろん、無理なら予定通り伺います。」というもの。
送ったのが土曜日だったせいか、待っても返事は来ない。まぁしょうがない。
もっと早く決断してメールすればよかった。
でも、天気だけはどうなるかわからない。

当日の朝、やっぱり雨

 

ホテルの部屋からはあまりわかりませんでしたが、クルマを運転して外に出るとやっぱり雨でした。3mm程度の小雨。
平日で雨ならコースもすいているだろうから、という前向きな気持ちで出発。
コースの場所はずいぶんと前からGoogle Mapでチェック済み。ホテルから45分ほどです。それほど遠くない。
今回の旅では初めての長めの運転。
ホテルを出たのが615くらいでまだ外は暗いです。その上雨で道路が反射し運転しにくい。朝の通勤時間ということもあり交通量も多い。。。緊張しながらのコースまでの運転となりました。
最後にラウンドアバウトで出る場所を間違えましたが、何とか700過ぎにコースに到着。
700ではまだ外が暗いのでクルマも数台しか停まっていません。
「あー、やっぱり雨だなぁ」という気持ちで、プロショップに言って、チェックイン手続きをしました。
プロショップにはいかにもメンバーさんという地元のおじいさんたちがコーヒーを持ちながら楽しそうに会話しています。
名前とスタート時間と、日本の太平洋クラブから来たことを告げると、予約リストをチェックしてくれています。
どこのコース?と聞かれたのでMoonahと言ったら、
「スタート時間を変えるか、それともここのコースを回るか?」
というように言っているようです。
意味が分からずに、落ち着いて質問したら、なんとMoonahはここからさらに45分ほど行った場所にあるとのこと。
まじか??

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The National Golf Clubは全部で4コースあり、場所は2か所に分かれている!

 

午前中にMoonah、午後にOldコースをラウンドする予定でしたので、
「Moonahの後、ここに戻ってOldをラウンドするのか?」と聞くと、
「どちらもここではない」との返事。
だったら、45分先の場所に行きましょう!
プロショップのスタッフが親切に向こうのコースに電話して、ティータイムを変更してくれました。
行き方も、iPhoneGoogle Mapで設定してくれたので安心。
一部始終を見ていたメンバーのおじいさんは、「とてもいいコースだよ、楽しんできな」と豪快に勇気づけてくれました。
他にもすれ違う人たちみんなが陽気に声をかけてくれます。
これだ!アイルランドの名門コースで感じたやさしさ、フレンドリーさ。ゴルフって本当にいいよね、と思わせてくれる瞬間。
日本のゴルフにはないもの。。。

45分南下して目的地に到着。

 

道を間違えることもなく、コースに無事到着。815.
メルボルンの天気予報を見ると、朝は雨だけど、その後はくもりベースになる模様。
コースについた時には、ずいぶんと小雨になっていました。カッパを着ないでもラウンドできそうなくらい。
プロショップでチェックインしました。遅れたことを詫びたら、ぜんぜん大丈夫、とのこと。
ここのスタッフも親切。
ティータイムを900にしたから、それまでレストランでコーヒーを飲んだり、チッピングやパッティングの練習をしたらいいよ。レンジは今メンテ中だから使えない。ここのコースが初めてならMoonahの1番ホールまでの行き方を教えてあげるよ。。。など、とても親切です。
電動カートを使うか?」と聞かれたので、
「いくら?」と聞いたら「50AUD」とのこと。
「コースは歩くのは大変か?」と聞くと、
「それほどではないけど、天気が悪いからね」との返答。
「雨も随分と弱くなったのと、8本セットで来たから担いでラウンドするよ」と答えました。

景色はアイルランドの本場リンクスそのもの!テンションが上がる!!

 

プロショップのスタッフと一緒に外に出ながら、もろもろ説明してもらいました。
若い彼は僕の持って行った小さいバッグをとても褒めてくれて、気に入ったようでした。
そこまで褒めてくれるならあげようか?と言いたいくらいに。笑

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いよいよスタート時間。ここから過酷な自然との闘いが始まる。。。

 

ちょっと迷いながらMoonahの1番ティーへ。
一人でのラウンド。初めてのリンクスコース。
リンクス特有のどこがフェアウェイかわからない感じです。
プロショップでもらったヤーデージブックを注意深く見ながら方向を定めます。
選んだティーは青6192メートル。そう、ここはオーストラリア、距離はメートルです。USGAコースレート 72。
緊張と不安の中、ドライバーでのティーショット。
一人でのラウンドはボールの行き先を注意深く追う必要があります。
案の定、右側に出たボールはフェアウェイには見えません。
ボールを探しながらのラウンドになるのかなぁ、と思いながらのスタートとなりました。
そうしているうちに、風が出始め、そして小雨が普通の雨になり、時折暴風雨的になります。
と思うと、一瞬カラッと雨が上がる。
僕は楽観的なので、もう雨は降らないだろう、と考え、カッパを我慢していたら、一気に雨が降り、もうずぶぬれ状態。そうなるとカッパを着ても意味がありません。
ラウンドも手引きカートを借りたのですが、傘はなかったし、傘があってもあの風なら意味がないなぁ、ということで、靴も服もずぶぬれです。
その上、コースが難しい。
グリーンへの打ち上げホールが多く、グリーンを狙うショットではピンフラグが見えなかったり、グリーンのアンジュレーションがきつく、どこに転がっていくかわからない。雨が降っていてもグリーンは固め。そしてその上、グリーン周りには深い小さいポッドバンカーが多い。ラフ(ブッシュ)が深い場所もある。
風雨が激しくて、コースを楽しむ余裕はほとんどありませんでした。
それが悔しい。
ハーフが終わった時点で、もう18Hを歩いてラウンドした以上に疲れ果てました。
本当にこのまま午後Oldコースを周るだけの体力と気力はあるのか?旅行2日目にして風邪をひいてしまうことは避けたい。この調子でラウンドしても最後は日没にならないのか???
10番ホールくらいからはこのようなことを考えながらのラウンドになりました。
せっかく楽しみにしていた名門コースでのラウンドなのに、コースやゴルフを全く楽しめていない。情けない。
13番まで来た時に、Oldコースのラウンドは諦めよう、と自分に言い聞かせました。
そうすることでずいぶんと気持ちはラクになりました。
でも、一人でのラウンドというものはいろんなことを考える。
着替えがないけどどうしようか。濡れた衣類は脱いで、濡れていないはずのカッパだけでクルマを運転しようか。ウェアをプロショップで買って、それを着て帰ろうか、などなど。
14番ではあられのようなものまで降ってきました。
もうiPhoneは濡れているので壊れるのが心配で出して写真を撮る気にはなりません。
必死に残りのコースをラウンドしました。
風向きと大体の残り距離と次のボールを打ちやすい場所に打つことだけを考えて。
これがそもそものゴルフなんでしょうか。
ラウンド中に飲もうと思って持って行ったコーヒーと水は全く手を付ける余裕がありませんでした。

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OUT 49(ダボ4つ)
IN 44(パー3つ、ダボ2つ)
100を打たずに済みました。
こんなコンディションのゴルフではスコアをこだわる余裕がありませんが、僕としてはよくがんばったゴルフになりました。

ロスト3個。見つけたボール8個。

この日午前中にラウンドしていた人は他にいたのでしょうか?
誰にも会わなかったです。
だから、もともと8AMと1PMスタート、という何とも区切りの良い時間のスタートになっていたのだと思います。
素晴らしいコースですが、プレイヤーが少ないとなるととても心配です。

この日の歩いた歩数:
25千歩。辛かった。

気温
最高14度/最低7度。風雨強し。

教訓

  • 場所はよく確認すること。
  • 雨のラウンドを甘く見ない。傘もカッパもない歩きの雨のラウンドは無鉄砲すぎる。
  • 雨の可能性があるなら着替えを持って行く。日本だと、風呂に入らずに帰るつもりでも着替えを持っていくのに。。。