#021 12日目(ベルファスト) 2015/6/23火 今日のキーワードは「感動」です (Royal County Down Golf Club)
今回の旅で最も評価されているコースのラウンド日がやってきました。
深夜1amに目が覚めたら、なかなか寝付けづに2amに起きだしてblogの更新を始めました。
この緊張感は、今回の旅で最初にThe European Clubに行った時に似ています。
眠くなったら仮眠しようと思いましたが、興奮は覚めずに、大きめのバスタブにバスソルトを入れてしっかりくつろぐことができました。
今回ベルファストで取ったホテルはとっても良いのです。値段はそれほどでもありません。Trip Advisorのゲスト評価は正しいです。
さて、時間的余裕を見て、7.40amの出発の1時間前に着くように5.45amにホテルを出ることにしました。
感動その1
パーキングに行くとまだゲートが閉まっています。開けてもらおうとホテルの中に戻ったら、すぐに朝当番の男性が出てきて、
「おでかけですか?お戻りは?朝食はどうされますか?(朝食もついています)」とのこと。とても丁寧で気遣いがうれしいです。戻らないから朝食も不要なことを伝えると、「12Aの方ですよね?お部屋の掃除もしてよいですか?」とこれまたなんか気遣いできている。
ちょうどよかったので、洗面所の水が流せないことを伝えると、すぐに対応してくれるとのこと。
昨日レストランで残念なサービスを受けたばかりだったので、この何気ないやり取りにとても安心感と喜びを感じました。
いざRoyal County Down Golf Clubへ!
RCDはベルファストの南、クルマで1時間弱の場所にあります。アイルランドの国境近くです。
朝6am前、クルマはほとんど走っていません。
今日もいい天気。晴天です。2週間走り続けたクルマの汚れが気になります。一方でこの汚れが僕のアイルランドでの行動を物語っているようでちょっと誇らしかったりもします。
順調にスタート1時間前にコースに着きました。
ゲートは空いていましたが、駐車場と思われるエリアにクルマはありません。
もうすでにメンテナンスをしている人がちらほら見えます。
この日のRCDに一番乗りしたビジターです!
ゆっくり準備をしながら、クラブハウスのオープンを待ちました。たぶん7amオープンなのでしょう。
7am直前にバタバタと何人かが到着しました。プレイヤーかと思ったら、この人たちがRCDの従業員の方たちでした。
感動その2
7amちょうどにクラブハウスのカギが開けられました。
僕は失礼のないように、しっかりジャケットを羽織ってチェックインをしました。
受付でスタート時間を管理してくださる年輩の男性から、やさしい笑顔で迎え入れていただきました。
僕は7.42am最初のスタートで一人だけ名前が入っています。
その後8amのスタートのMr.Quinnさんも一人だから一緒にラウンドしてはどうか?というお勧めをいただきました。
スタートまで時間があるから、上のレストランでコーヒーでも飲んだり、パッティンググリーンやレンジで練習してもいいし、ゆっくりお待ちください、とのこと。
とても緊張してのチェックインでしたが、とても暖かい雰囲気を感じることができました。
その後2階に上がってロッカールームで36番のロッカーを使わせてもらうことにしました。
荷物を置いた後レストランでコーヒーをいただこうと思って入っていったら、そこにはRCDで働いていると思われる方々数人いらっしゃって、
「コーヒー?ちょっと待っててね」「何時のスタート?」「どこから着たの?何度目??」などと気さくに声をかけてもらえました。
ここ10-20分までの出来事で、このクラブの温かさを十分に感じることができとても感動しました。
今回いくつもの有名クラブをラウンドさせてもらいましたが、そのクラブの雰囲気はそれぞれに違いがあり、面白いものだなぁ、と思いました。これも歴史を引き継いでいるものなのでしょうか。
感動その3
クラブハウスと1番ティーの間にあるエリアに広いパッティンググリーンがあります。その広い練習場を一人占めさせてもらいました。
天気も良かったこともあり、気持ちよかった。。。これまた感動。
パッティング グリーンが相当アンジュレーションがあります。本コースもこんな感じなのでしょうか??(^^;
いよいよスタートです。
8amちょっと前にMr. Quinnがやってきました。ファーストネームはジョンとのことです。ジョンはマックというキャディを付けています。今回の旅で初めてキャディがいるラウンドになります。スタート時間前にもう一人長身のアンソニーが加わり3Bでスタートすることになりました。
たまたまですが、ジョンもアンソニーもオーストラリアから来ていて、昨日に引き続いての2ラウンド目とのことでした。
感動その4
リンクスでのキャディの存在は「感動」そのものでした!
初めてキャディがいるので、その関係の仕方に多少戸惑いました。僕が雇っているわけじゃないので、面倒見てもらってはいけないのかな、と。
でも、マックは「Kiyoto、ティーショットはあの石から10ヤード右に打ってね」とか僕にもアンソニーにも教えてくれます。
ラフに入ったボールも、もう少し右、とか教えてくれます。
グリーンのラインも教えてくれます。
スタート4ホールを、ボギー、ダボ、+5、トリで始まりましたが、コースの雰囲気や一緒に周る仲間との会話、キャディのマックのアドバイスが普通に受けられるようになってからは、残り14Hを+12で周ることができました。
リンクスなので、フェアウェイにランディングするとランがでますので、Par 5で2オンまでしてしまいました。そこは3パットのパーだったのですが。
マックの仕事ぶりは完璧です。
ジョンと話しをしていた時に言われました。「リンクスでキャディを付けないと全然楽しめないし、ゴルフが別物になるよ」と。
全くその通りだと感じました。
ジョンとアンソニー
ジョンは70歳前後でしょうか。とても陽気で元気です。楽しいおじいさんというよりはおじさんです。
僕が6番でセカンドをピン横50cmにつけてバーディーを取ると握手を求めてきて「そのチカラをくれ」と。笑
その直後ジョンもグリーン外からの長いパットを入れてバーディーを取っていました。なので、今度は僕が彼に握手を求めて行きました。
ジョンは僕に「次はスコットランドに行くのがいいよ。ミュアフィールドと、ロイヤル ドーノックには必ず行った方がいい。現役の頃日本でラウンドしたことがあるよ。Noppon Metalと仕事をしていた。Sagamiharaに行ったよ。」などなど。
本当に楽しい方でした。
アンソニーは2mくらいある長身。40代かな。パワフルです。僕の名前を京都と同じだと思ったみたいで、「Kyotoに友達の結婚式で行ったよ。いいところだねぇ。」と話していました。「(このバケーションの後は)兄弟がいるタイへ行くけど、今度は僕が子守をするのでゴルフはできないんだよねぇ」と言ってました。
たまたま明日の周るコースが一緒なのでスタート時間を確認したところほぼ同じ時間だったので、明日も一緒に周ろう!See you tomorrow.と言って別れました。
10番ホール以降は、ほぼパーパットを打つことができ、何ホールかはバーディパットも打てました。マックが教えてくれるラインが完璧なのですが、グリーンの早さがつかめない感じでした。順目でも早い時と、そうでもない時があって、結局打ちきれないラウンドになりました。
でも本当にこのラウンドはこれまでのものと全く異なりました。
ボールをなくさなかった!!!
次回来ることがあったら、ラウンド数は少なくして、キャディーを雇うようにします。
ここまでの記事で、ブラインド ホールやフェアウェイが見えにくいことをストレスとして伝えていましたが、全くの間違い、勘違いでした。
リンクスにはキャディが必要なのです。
キャディを付けてラウンドして初めてそのコースでラウンドしたことになるのだ、ということが分かりました。。。。すみません、エラそうに。m(._.)m
コースの印象
僕が語るほどのことではありませんが、各ホールすべて個性があって、景色も良く、コースコンディションも、そしてまた天気も良く、最高のラウンドになりました。
フェアウェイやグリーンの硬さは、先に周ったラヒンチやバリーバニオンと同じように結構固いです。
ティーショットやグリーンが高い場所にあることが多く、そこそこアップ ダウンがあります。
グリーンがブラインドになっているのは1ホールだけでしょうか。そこもマックのおかげで安心して打てました。
ここまでの僕のラウンドでは、The European Club、Watervilleと並んで、あるいはやっぱり一番好きになったかも、です。
感動その5
実はお恥ずかしながら、マキロイがベルファスト出身とは知りませんでした。
旅に出てから偶然知って、ホームコースと言われるHollywood Golf Clubがベルファスト市内から15分程度の場所にあることに気づきました。
ビジターのラウンドもできるようなので、そこをラウンドしようかと思ったのですが、ちょっと日程的な調整ができません。
時間的な余裕があるこの日、RCDの帰りに寄ることにしました。
このコースに行くためには、いったんベルファスト市内の道路が複雑に交差しているところを経由するのですが、なんと2回も間違ってグルグルしてしまいました。
こういう時ラウンドアバウトがあると便利。数キロ走ってユーターンができます。笑
なんとかコースの近くまで来ました。
住宅地の中にあるコースのようです。
対向車が結構来て右折できずにいる僕を1台のクルマが道を譲ってくれました。温かい。。。。そのクルマもコースに入ってきたのですが、泊めた場所を見たら女性のキャプテンのようでした。さすがです。
僕が駐車場に泊めると、これからスタートする人や、帰る人数人がいます。
僕の隣の隣にいたおじさんが、僕がクラブハウスの写真を撮っていると声をかけてくれました。
「クラブハウスはカギがかかっているから入れないよ」と。
「ただ様子写真を撮りたいだけなので大丈夫です」と答えると、なんとそのおじいさんがカードキーでクラブハウスを開けてくれました。
「上に行くとローリーの写真やトロフィーがたくさんあるからぜひ見て行って」と。
おーーーーー、なんてやさしい。感動です。
クラブハウスに入れていただき、2階のホールの一角に飾っている写真、トロフィー、グッズなどをゆっくり見ていると、さっきのおじいさんがやってきて、
「ローリーはこんな小さなときからここに来ていたんだよ」と、手のひらを彼の腰より低い場所にかざします。
ローリーは本当に愛されているんだな、ということと、このクラブのファミリー的な温かさに感動しました。
今日はゆっくりベルファストの街を楽しみましょう!
Hollywood Golf Clubからクルマで15分でホテルに戻りました。
先輩との待ち合わせまで1時間ほどあるので、今日は一人で先に1パイント行くことのしました。
1軒めは昨日行ったThe Crown。3pmはとてもすいていてゆっくり飲むことができました。カスクの入ったビール NICHOLSON'S をいただきました。
この旅の中で、スタウト以外で飲んだビールでは一番好みでした。
City Hallで4pm先輩と待ち合わせです。
2軒めは the fountainです。ここでは Bass のドラフトをいただきましたが、今日の僕にはあまりおいしく感じない。
3軒めは食事もしたかったので、The Kitchen Bar。ROUNDSTONE Pale Aleをいただきました。日本でも売ってそうなPale Aleです。最近の日本のクラフト ビール ブームはうれしいです。いろんな味のビールが日本で飲めるので。
食事は今日も羊が食べられず、ハンバーガーにしました。オニオンリング2個に1ポンドとはこれいかに???
ベルファストの食事は、ここまででおいしいものとは出会ってません。アイルランドはよかったなぁ。
4軒めは BITTLES BAR。本日の締めはギネス。ギネスは安心安定の美味さです。
ここではそろそろこの旅を振り返る会話が増えてきました。
なんかジーンとしてきた。
先輩ありがとうございます。
奥さんありがとうございます。
人生の中の夢が一つ叶いました。
夢は叶えるものなのですね。
行動が大切ですね。
また必ず来たいな。